(2005年2月6日(日)  INTERCEPTOR RUNNING FIGHT on Ice)  

初の冬の走行イベント、INTERCEPTOR RUNNING FIGHT on Iceに参加してきましたので、その時の様子です。
(いつも通り主に文字のみ)。

冬道は正直ほとんど車に乗らないので、どのようなもんかほとんど想像もつかない状態での参戦でした。
事前に考えていたのは、「まあ多分アンダーだろうから、ブレーキ残したりしてやればなんとか曲がれるかな〜?」「曲がりきれなかったり、ドリフトとかサイドとか多用しないと戦えないようなら後ろの方でおとなしくグリップ走行してようかな?」というのがとりあえず事前に考えていた内容です。
あんまり具体的な目標はなくて(何せ初めてな物で・・・)、まあとりあえず壊さず楽しめればいいかなと。

走行会自体の様子の前に、道中の話を一件。
お〜みやさんのャロル(キャロルにフルピンを履いてャロルに改名)の後ろで国道走っていたのですが、途中上り坂でお〜みやさんとの距離が離れていく・・・?。あれ?ちょっと遅れ気味だから少し速度上げよう・・・って速度上がらないぞ?って・・・

「キャロルの方が登り坂早いの!?(T_T)」

衝撃的な事実に気づいてしまいました。。。

・・・ま、まあそんなわけで現地到着。
沼ノ端というところなのですが、標識等もほとんどなく土地勘無いとたどり着くのは不可能そうな所に会場はありました。
気温は1℃と思ったほど寒くないですが、足下が氷&雪で風が吹くと遮る物は何もないことから(会場は沼の水が凍った、氷の上)体感的には長時間外にいると寒かったです。

そんで走行説明の後、クラス0から走行開始。
私はクラス2だったので、まずはクラス0の人(お〜みやさん、ネプさん)の走りを見てみたくて観戦していたところ、他の方(ECR33の方だったかな?)が雪山に突っ込んでバンパー破損されてました。気温が高い影響もあるのでしょうが、雪が思ったよりも堅くなってて結構場所によってはバンパー破損など痛い出費になりそうな箇所があったので、そこだけまずは頭にインプットして、いざ一本目の走行。

一本目(右回り)
普段氷の上をほとんど走らないことから(凍ってる時はなるべく車に乗らない)、慎重に慎重にブレーキングしまずはグリップ走行できるかどうかやってみようかと1つめのコーナー・・・ハンドル切っても曲がりませんどころか、アンダーにすらならず「直進」。いきなりさっきここだけはやばいと思った雪山に突っ込みかけます。アクセル全開でパワーオーバーを狙ってもなにも食いつかず全然無反応。んー、一周目でいきなりやっちゃったかな?と思いましたが、フル制動でなんとか止まり助かりました。その後もコースをのろのろと走ってみますが、すべてのコーナーでアンダーか直進・・・。正直言って

「・・・ここまでヘタなのか・・・?(X_X)」

と自分でもあきれるくらいの下手くそぶりでした(T_T)。
結局一本目は何も解らず、解決の糸口も見えず、ただ単に「氷って凄い滑るなぁ〜」というどうしようもない感想しか残らずに終了・・・。ちょっと怖くなってこの時点で棄権したくもなりましたが、まあせっかくだしやっぱり全部走ろう(レースはどうするかは後で考えるとして)と言うことで二本目へ。

が、その前にお〜みやさん(キャロル)の二本目に同乗させて頂くことが出来ました。
走り初めてすぐに車は軽いし、スパイクは食いつくし、なにより運転が上手い!。乗っててとても楽しいし勉強にもなりましたが、運転してるお〜みやさん自身もかなり楽しそうでした。とにかく挙動が素直というかちゃんとハンドル切れば曲がるしとても楽しそうでした。

二本目(左回り)
二本目は後部座席にゆうとさん、助手席に高田改さん同乗での走行。走り初めてすぐにゆうとさんから「キコキコと異音なってるよ?」と言われる物の、こっちは一杯一杯で確か返答できなかったような気がします。。。このごろキコキコと右後輪当たりからなんか音がしてるなとは解っていたのですが、あれがたまに話題に上がる「異音」なんですね。多分足回りかその周辺のボディのどっちかでしょうが、慣れてしまい全然音は気にしてませんでした。特にリアの踏ん張りが弱くなったとかはありませんので、何かもっと具体的な症状(音がやかましくなったとか、右後輪の収束が遅いとか)になるまでほっとこうかと思ってます。その内車高調はオーバーホールする必要もあるでしょうし(次のシーズンの冬くらいに)。
んで、同乗走行してるのですが、Dレンジのままサイドブレーキも使わない!と心に決めていたので(それでどこまで行けるのかなぁ?と単純に試してみたくて)その通り走ってましたが、相変わらずの大アンダー大会状態(>_<)。が、どこかのコーナーで

高田さんにサイド引かれました(^_^;。

そうするとぐいっと曲がる。
んー、やっぱりサイド使わなきゃこの路面だと駄目ですか・・・。諦めてサイドを使うことを決めて二本目は終了。
なお、左回りだったので、右回りの初回時よりは上手く走れたような気もします(と言っても最初のトライを100点満点中0点とすれば、二回目は3点くらいになったかもと言うレベルですが・・・)。最初より少し慣れてきたというのも有るには有りますが、それ以上にどうも左回りじゃないと駄目みたいです。白老で左回りばっかり走ってる影響もあるかもしれません。なんとなく右回りに違和感を感じるんですよね・・・。

タイムアタック
一周のみのタイムアタック。普通に出来る限りの走行をしてみました(タイムは1分30秒くらいだったようです)。この時は偶然にも酷いアンダーとかは出なかったです。

三本目フリー走行
石狩白7さん同乗。この時点で既に当方少々疲れてきてて途中からやる気のない走りになって、益々アンダー連発してしまいました・・・。お恥ずかしい限りでした。石狩白7さん、あと先に同乗して頂いたゆうとさん、高田改さんにもなんにも参考にならない同乗走行で申し訳有りませんでした。。。(というよりむしろ皆様に乗って頂いて色々アドバイス聞けたおかげでこちらが非常に参考になりました。ありがとうございました)。


走行中の画像(タカヤスさん撮影)

クラス再編成
タイムアタックの結果、私はクラス2からクラス0に変更になりました。
でグリッドを見ると、

ポールポジション!

クラス0の12台中ベストラップ。
むぅー、このあたりから段々胃が痛くなってきました(苦笑)。
これは滅多にない表彰台のチャンス!?、ヘタしたら勝てるかもしれない!?などと考えると、もうそれだけで胃痛が・・・(笑)。
が、昨年の白老でも数々のミスで可能性のあったかもしれない表彰台を逃したばかりなので、自分の能力の範囲内で、過去の経験を最大限活かし、なんとか出来る限りのことをして後悔しないようにしようと、レース前は思ってました・・・

クラス0レース(7ラップ)
旗振りおろされると同時に、アクセル全開!(普通にDレンジでスタートと同時にアクセルON)。
どりゃぁぁぁ!
と発進してみたところ、誰もついてこない・・・?
あれ?もしかしてフライングしちゃった・・・?、いや、でも後ろの方もなんとなく動いてるみたいだし・・・自分の目の前で旗振ってたから見間違えなんて事はないと思うし・・・んー、次の周に黒旗で失格なんてオチだったらどうし・・・(などと考え事をしていると・・・)

あぁっ!!!もう1コーナーのブレーキングポイント越えてる!!!(X_X)

焦ってブレーキ踏むも間に合わない!サイド全開、ハンドル全開も後の祭り。ギャラリーコーナーで一番恥ずかしいスーパーアンダーで埋まります。ま、まあ慣れてないので勘弁してください・・・などと誰に向かってか解りませんが言い訳を心の中でしながら、なんとか雪から脱出しそろそろ追いつかれてるかと思い見てみてもまだ少し差がある・・・!。
これなら今後ミスさえしなければ勝てる。あとは慎重に慎重に・・・・あれ?(裏ストレート入り口のコーナーで)

またコーナーで直進かよ!(X_X)

なんとかコースアウトしかけながらも無理矢理曲げて裏ストレートに向いたところ、そこでとうとう後ろ5〜10mくらいに2位の車(インテグラ)が来てました。
が直線に入れば負けない!などと夏と全く逆の発想で(直線はこっちの方が早かったような気がする(トラクション性能の差?))、一気に差を離そうとしたところ、裏ストレートでは氷から水が大量に噴き出していてプール状態。しかもそこの一番水の深い部分に何も考えずに入ってしまって水しぶきが一斉にフロントガラスを襲い、全く前見えない!しまった!。

わ、ワイパーを・・・(若干ロールしてるのと、四点シートベルトのため手が届くのに少し時間がかかる)・・・

がここで僅かに水滴の隙間から前の状況見ると・・・

雪があるなぁ・・・?(しかも新雪・・・?)

などとのんきな感想を抱いた瞬間、

「これもうコースアウトしてるじゃん!」

我ながらアホというかなんというか・・・。焦って急ブレーキ全開、サイド全開、ハンドル全開に切る物のやはり埋まります。。。(ついでにワイパーも何かの弾みで勝手に全開になりました・・・)。
がL.S.D頼りで力任せにアクセル全開で出てみると、後ろのインテグラの方もそれほど追いついてきてないので、もうここからは冷静に、「普通にしてれば勝てる(3位の車は見た感じではだいぶ後ろだし)。あとは直線(ホームストレート)で黒旗じゃなければ・・・お、大丈夫だ(やっぱりスタートの合図は見間違いじゃなかった。良かった)、よしよし、後ろとの差も・・・大丈・・・

あれ!?また1コーナーのブレーキングポイント過ぎてる!?」

学習能力低すぎです・・・。いや反射神経が鈍いのかも・・・。
初の経験(先頭を走ってる)で一杯一杯なのに色々考えすぎ・・・。
とか多分全部理由としてはあるんでしょうが・・・。
またもやギャラリーコーナーで大アンダーで埋まりかけます。もうあまりにも恥ずかしくてこの先はあまり覚えてないですが(>_<)、周回を重ねる毎に信じられない加速度でグリップ力を失っていくタイヤ(スタッドレス)、水にちょっとでも触れたら更に著しく下がるグリップ力に苦しみながらも、なんとかその後はコースアウトとかせずに走りきることが出来、初めて先頭でチェッカーフラッグ!。
いやー、気持ちよかったです。
次にいつこういう機会があるか解らないし(もう二度とないかもしれないし)、レース内容は別として、とにかく嬉しかったです。

今まで色々ご指導頂いたこと、当日のアドバイス、高田さんがいきなりサイド引いてくれたりとか、今までのすべての経験がなかったら勝つ事は絶対に不可能だったと思います。
皆様本当にありがとうございましたm(-_-)m。

※シャンペンファイトはお約束というかやっぱりフタがなかなか取れなかったです(^_^;。


- (後日談的?)考察 -

初めて結果を出せて最初は嬉しかった物の、少し時間をおいてみると(特に雪に突っ込んだ後の自分の写真とかを見ると(苦笑))、なんでこんなにヘタなのか色々と原因を探ってみたくなり考えてみました。
当日、あれだけアンダーや直進を繰り返してたのは物的環境で言えば車重。とにかく重い。周りは(Goo-netのカタログとかで調べたら)1100〜1200kg台の車が大半で自分の車は1460kg・・・(ちなみにネプさんは1510kgのFRだったんですね・・・。凄すぎ(運転上手すぎ)です(>_<))。
だけどそのこと(車重)だけじゃなく、みんなが出来てる「頼りないグリップ力の中からこんだけをブレーキングに使い、残りをコーナリングフォースに使う」という「グリップ力の分配」が自分は出来てない。路面状況も読み切れず、現在のタイヤのグリップ力もわかってない。だから曲がるためのブレーキングが出来ずに、すべてを制動で使ってしまう(そして直進)。
(なおタイヤは二年目とはいえ、REVO1を除けばスタッドレスの中では一番効く部類に入ると思われるMZ-03(しかも走行距離2000Km程度))。

・・・???

夏はそういえばどうだったろう?
白老では少しコーナリングが上手くなってきたと思ってたけど、本当はそうじゃないかもしれない。ただ単にパワー不足でネオバのグリップ限界以下で走ってて、たまたまコースアウトとかせずに済んでるだけかもしれない・・・?。そういえば力任せに曲がってるだけで、今現在どのくらいタイヤに余力がありどの程度をコーナリングに使用しどの程度ブレーキングで使ったかと言うことまでは考えてなかった・・・(熱ダレについてだけは把握しては居ましたが・・・)。つまりそこにコーナリングが下手な理由があるのかもしれない。
何故かというと車重は季節によって変わったりする物ではないので、冬にコーナリングが遅いなら、夏にもコーナリングはやっぱり遅いはずだから。
よくよく考えると雨の時の走りに自信がないのも路面状況を読みにくいと言うのと同時に、使えるグリップ力が大幅に低下してそのなかでのグリップ力の配分が苦手・・・と言うよりははっきり言って出来ない(し、やる気もなかった)から嫌い(というかヘタ)なのかもしれない。

逆に言えば、グリップ力が夏に比べればほとんど無いと言っても良い冬の路面で走れば、グリップ力の配分が出来るようになって夏はもっと早く走れる(かどうかは解らないけど少なくとももっと上手くタイヤに負担をかけない最適な走り方が出来る)ようになるかも・・・?
冬場の路面で走ってもリスクが大きすぎるだけで、グリップ力も夏と違いすぎるから何の練習にもならないと思いこんで冬は車に乗らないようにしてましたが、それじゃ駄目な気がしてきました(もちろん公道で無理をするって訳ではないです)。せっかくμの低い状態が用意されてる北海道ならではの練習の仕方というのが冬には冬でやりようがあるかもしれないと言う気がしてきました(普段はせいぜいパワースライドして遊んだりとかでしたが、そうじゃなくタイヤの状態を良く見極め、今現在どういう状態にあるかを正確に把握できるようになれば、その経験はグリップ力が多い夏場の走行にも活きてくる・・・はず(多分))。
だいたいにおいて制動力が足りない(制動に使いすぎてしまう)なら、ATとはいえなぜシフトダウンしてエンジンブレーキを使わなかったのか?(面倒くさがりだからなるべく左手を動かしたくなかったのですが・・・(あと普段からシフトダウンの練習をしてないので挙動がどうなるか不安で使えなかった))。もうATらしくなるべくシフトレバーはさわらない、などという怠けた運転は辞めようと思います。

そういう意味でも、非常に勉強になった走行会でした。


- 考察2(多分これが結論) -

この氷上走行会から二ヶ月後に、サーキット走行会でブレーキパッド(&フロントローター)終わりました。その後パッド&ローターを交換してみて色々なことに気が付いたので、結論として最後に記載してみようかと思います。

一度目の考察でコーナリングは冬遅いなら夏も遅いと書いたのは間違いではないと思います。
でも、その時の状況の違いがようやく解ってきました。
氷上走行会時に使用していたパッドはENDLESS CC-Xで、100℃〜700℃の物。現在プロジェクトμ HC+(0℃〜800℃)を装着して解ったのですが(逆に装着するまで解らなかったのですが・・・)、「100℃〜」という温度域は、北海道の、特に冬レースでは絶対に使ってはいけないパッドであることに気が付きました。街乗りですら暖めるために最初は無駄にブレーキを踏みまくらなければ100℃までなかなか暖まってこないのに、氷上走行会のレースでは前の走行時間からだいぶ時間がたっている上、気温も既に0℃前後だったのではないかと思います。足下は氷で更に冷え、水が噴き出してることで温度の下がり方は更に厳しい物があったと思います(ブレーキを暖めるのが難しい状況)。
にもかかわらずスタートから一コーナーの進入で、ややブレーキが遅れたにしても大アンダーを出したのは、結局ブレーキが全く暖まってなかった、と言うことだと思います。二周目のアンダーはミス。三週目以降ブレーキングに気を使うようになったのもありますが、なんとか曲がりきれるようになったのは少しブレーキが暖まってきたからだったのでしょう。

で、なにがいけなかったかって、100℃〜のブレーキを装着してることを「忘れてる」自分自身のミスだったんだなぁというのを今頃になって痛感しております(三ヶ月もたってからようやく自分のミスの本質に気が付きましたが・・・)。手元にあの時点で既にnismoのS-tune(常温〜)が有るんだし、そっちを使っておくべきだった(もしくはまだ5mmくらいある純正か)。
フリー走行の間中、いくらなんでも他車とあまりにも違いすぎるブレーキ性能を「車重のせい?」と思いこんだのも失敗だったかもしれない。
速い車ではないですが、あれほど遅い車でも無いはずというかなんというか。。。
冬用というコンセプトで造られたスカイラインですし(^_^;。
ブレーキを変えてから色々気が付くことがあったので書いてみました。
もう反省としては終わりです。色々と足回りの難しさを実感しましたが、良い勉強にもなりました。


けい@管理人のENR34 GT-Four

一応あちこち突っ込んだ割には車の外見上は無傷でほっとしました(^_^;。ただ、L.S.Dの加速側の効きがとても弱くなり(減速側はまだある程度効きますが)、とても車が遅くなった(というかL.S.D入れる前の状態に近いかも・・・)ような気がするので、とりあえずL.S.Dはオイル交換してみます。
あと、水の上でブレーキとアクセルを踏んだり離したりしてる時に、ひっきりなしにSLIPランプと4WDランプ(アテーサ警告灯)がついていたので、もしかするとまた若干いかれ気味になったのかもしれません。オイル交換で改善してくれると良いのですが。。。


ENR34 25GT-Fourについてのページへドライブに行った時の写真等S.O.E(Scudding Of the East)オフ会レポート
札幌オートサロンの様子リンク集掲示板
Topページへ戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送